悲しかったのは、
F研の相棒と言うべき彼が、とてもとても疲れてしまっていたこと。
そんなに疲れさせてしまうまで、私は気付くことができなかったこと。
そしてそんなになってもなお、私のためを思って仕事を引き受けてくれようとしていたこと。
自分が大事にしているものをみんなが大事にしてくれないよ、空しいよ。
っていう思いを、たくさんさせてしまっていたのです。
自分が頑張っても何も変わんねーや、と思わせてしまったのです。
本当は、そんなことはないのです。
だって彼の頑張りに心を動かされたから、私も色々仕事を頑張ろうと思うようになったのです。
悲しくて、私は、もう、仕事を交代しよう。と言いました。
お前も楽しめなくなっちゃうから、それは嫌だ。と彼は言いましたが、
私は、彼が自分のためにそんなに大変な思いをし続けるのは嫌です。
彼は、散々自分勝手なことをしておいて、今更なんだコイツは。と思っているかもしれません。
お前は仕事をしてないから理想論を言えるんだ。と思っているかもしれません。
でも、やっぱり私はキミのことは大事だし、楽しんで欲しいと思っているのです。
(つづく)