働く大人を間近で見て、自分はまだ何者でもないのだと強く感じた。
自分ってものはある。
別に自分のアイデンティティがないとかいうわけではない。
自分なりに何かを考えることはあるし、生まれたときから自分というものは存在している。
でも今の私は、ただ自分勝手に存在しているだけって気がする。
(もちろん、父や母や友人や、とにかく色んな人に生かしてもらっているのだ。
自分勝手というのは、自分ひとりで生きてるなんて意味ではない。)
なんていうか、自分というものを語れない。
ホントに語るに足らない。
語ることがないわけではないけど、
私が持ってる語ることなんて、大した価値はない。
だって私は、何もしていない。
口ばっかり!頭ばっかり!!
たとえば、「東京大学教養学部文科一類1年にしおです。」って言ったって、
それは私の属性の説明でしかなく、それが一体なんだってんだろ!
何の意味もないなんて思わないけど、もっと必要だ。
自分がやってきたことによって自分を語ることができる大人を格好いいと思った。
自分が作ってきたコピー。
自分が撮ってきた写真。
自分が作ってきた雑誌。
自分が演じてきた役。
そういうものを持ってる大人に会って、ショックを受けた。
語るに足らぬ自分について、
「自分が語るに足らぬことは知っているけれど、それでも敢えて語る」
という意識すら持たず、無意識に自分の考えを語ってた自分を恥ずかしく思った。
あぁー!ホント恥ずかしいっ!><
大学を出たら、きっとまたどこかの集団に属すのだろう。
属してると安心だけど、そっから何をしよう。
ていうか、そんな先じゃなくて、今から何をしよう。