これは世阿弥のことば。
「花」っていうのは、面白さであり、イコール珍しさのことなんだそうだ。
今日(昨日)、能を観てきたのだ。
正直だいぶ眠かったけど、面白いと感じるところもとてもたくさんあった。
あの緊迫した空気はすごい!
刺激的なわかりやすい感動に、自分は少し飽きているのかなと思う。
分かりやすいことはとても大切で、伝えようとする努力は本当に大事だと思うんだけど、
こちらの言いたいことの意味を伝えることだけに一生懸命になって、
伝え方のレベルを下げる、みたいなのは違うというか。
・・・レベルを、下げるのか?
伝える側が伝え過ぎってことを言いたいんだけど。
うーん、うまく言えない。
なんか、言葉にできるようなメッセージって、そういうのを欲しがってる人にしか届かないかなと思うのだ。
と言っても、言葉の力はすごく評価しているつもりなんだけど、でもそれは詩集とか小説とかで伝えればいい気がする。
わざわざ人間が出てってやるんなら、もっと、・・・なんだろ?(笑)
うまい言葉が見つからないけど、わー!っとエネルギー発したらいいと思う。
別に大声出して走り回らなくたってよくて、それこそ能みたいに、静かに緊迫した姿からもとてつもないエネルギーは感じる。
もう随分、演技をしてないなー。
また演劇したいよー!
でもいつか戻ったとして、そのとき自分に演劇ができるのか不安。
このごろ見るばっかりで、演劇に対する自分のスタンスがどんどんひねくれてってる気がする。
もしかしたら私はもう一生、見る側の人になるかもしれない。
だって大好きすぎて、踏み込むのにはとても勇気がいるのだ。