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2006年 01月 22日
読書感想文ブログに書いたものを、こっちにもコピペしてみました。 小学生の頃に大好きだった岡田淳さんの本。 こないだ、家庭教師の教え子のあっちゃんに貸す前に、久しぶりに読んだら面白かった。 『小学校高学年~』の本だけど、昔読んだときよりも色々考えて、 あの時よりも自分に近づけて読むことが出来て、面白かった。 あらすじ: 小学生の悟は、校庭で会った黒猫ダレカに、別の世界に連れて行かれる。 ダレカはその世界で一番たしかなものに姿を変えていて、 自分を見つけられたら、悟を元の世界に戻してやると言う。 そんなこんなで、異世界に1人放置されてしまう悟。 その世界は竜に支配されていて、子供たちが竜と、知恵と力の勝負をしていた。 勝負に勝てば、世界が竜から解放されるが、 負ければ、戦った子供の若さが吸い取られる。 悟も行きがかり上、竜の館に向かうことになるが、 果たして彼は、一番たしかなものを見つけ、無事に元の世界に帰ることができるのか…? みんな、たしかなものが欲しいと思っている。 小学生だった私は、「たしかである」という基準の曖昧さを考えたこともなくて、 この本をただワクワクしながら、面白い冒険譚として読んでいた。 何をもって「たしかである」と言えるんだろう。 残念だけど、でもたぶん、絶対的な基準なんてないんだろう。 すごく不安だけど。。 最近、自分が絶対的にたしかだと思っていたものが、 実は全然そうではなくて、とても脆いものだったのだと知った。 逆に、こんなにあやふやな私を、 ある程度たしかなものだと信じている他人がいると知った。 冗談じゃない、やめてくれ!と思う。 でも、それを知ることで、たしかでありたいと思ったりもする。 絶対的にたしかなものなんてない。 けど、それじゃあ今まで私が何かを絶対にたしかだと思っていたのは、 思わされていたのは不幸だったかと言うと、そうじゃなくて、 そうやって安心させてもらえていたのは 幸せだったんだなぁ、と思う。 たしかなものは欲しいけど、本当にあったら息苦しいから、 なくて良かったのかも、とも思う。 ところで、この画像の大きさはどうにかならないのか、と思う。
by hummingbird08
| 2006-01-22 22:13
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