駅まで迎えに来てくれた祖母の小さい顔
カレンダーに大きく書いてある「佳織ちゃん」の文字
五個も六個も買ってあるアイスクリーム
音の大きなテレビ
祖父の危なげな運転
ここでは小さなこと一つ一つにおかしいくらい感傷的になります。
マレーシアに住んでいた頃、
日本に一時帰国するときはいつもここに帰って来ていて、
一年に一度「あぁ大きくなったねぇ」は私にはルーティンになっていて、
でも今回いきなり変化を意識して、
戸惑いました。
初めて「おじいばあちゃんと私」ではなくて
一人の人間同士で話をしたような気がしていて、
それはとても刺激的で楽しいことで、
私がやっとそういうことを出来るようになったのに、
このお喋りは果たしていつまで実現するのだろうと考えます。