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2007年 12月 16日
寺山修司は
18歳の時から身近にあった死(=現実)を超克するために虚構を作り始めて、作り続けて、 でもだんだんどんどん脱虚構の方へ行って、 俳優に限りなく肉声に近い言葉を喋らせることは出来るようになるのだが、 やっぱり自分はカッコイイ言葉を書く(喋るのではなく)ことしか出来なくて、 最期についに腹膜炎によって死が身体化した(=斑点が皮膚に現れた)ときに、 虚構によって現実を侵犯しようとして「寺山修司という虚構」を作り続けてきた彼が 逆に死という現実に侵犯されて、 そこまで行ってようやく、(言葉を用いるのではなく)自分の肌をさらすということが出来るようになった、 と思ったら「ぼくは不完全な死体になる」とか言っちゃって、 そこまで行っても結局言葉の上で格好つけることはやめられなくて、 普通あれだけ語ったら、というか言葉というものを突き詰めていくと、言葉を失っていくのではないだろうかと思うのに (それは伊藤比呂美の本に書いてあったことだけど、すごくなるほどと思った) あれだけ語ってもまだ語り続けようとした寺山修司は桁外れだ。 (桁外れというのは別に評価しているわけではなくて、程度(何の?)が甚だしいという意味。 こういうカッコつけで意地っぱりなところが、非常に愛すべき人だと思うのですが) 虚構やサーカスや祝祭的なところ(スペクタクル的なところ)から脱しようとするという方向性はとてもよく分かるのだけれど (そういうお祭騒ぎは、躁状態でもなかったら段々恥ずかしく、リアルじゃなくなってきてしまうと思う)、 じゃあそのまま突き進んでいったらどうなるかというと、 誰でもどこでも演劇だ!(その一歩手前が市街劇)となって、 俳優も劇場もいらない!となって、 あれ、思想は分かるけどそれ普通に生活してるのと何が違うの?となって、 「演劇」というものをやれなくなるんじゃないかと思う。 だから寺山がもしもう少し生きていたら、 もう一度市街劇に回帰して、それから演劇を完全に解体しきってやめてしまったのではないか? というのを論文の結論にしようと思っていたのだけれど、 彼のあの格好つけっぷりを考えると、 いやいやまだもっと何かを語り続けたんじゃないかしらとも思えて、 そしてその「語る」という行為は彼にとっては(というか誰にとっても?)「騙る」に等しいことで、 だからまだまだ虚構を諦めなかったのかなぁとも思うわけです。 とかゴチャゴチャ考えているわけですが、 ちょっと待ってこの一番言いたいことっていうのはただの感想と妄想なんじゃないか? 論文というかエッセイなんじゃないか? 一体何を言ったら「証明されたよ」ってことになるの??? というところに毎回たどり着きます。 それで、書きつつあるものは結局、寺山演劇通史みたいな無難?な感じになっていて、 論文で言いたいことを言うにはどうしたらいいの!?という疑問はずっと解けずに固まっているのです。 (そんなときは、先生に相談だ!来週、通算3度目の面談だ!(少))
by hummingbird08
| 2007-12-16 01:08
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